スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

がりことぐれ猫たち〜絶対絶命



今年もあけまちたにゃ
例年に変わりなく、時が過ぎてるだけにゃけど
おばちゃんが暮れから作業していた年賀状
年賀状は、毎年、おばちゃんとあたちの連名で出しているので、おばちゃんのお友だちからの年賀状の宛名は、おばちゃんとあたちの名前宛でくるようになりまちた。
うれちいですにゃ、あにゃがとうごにゃいます。
今年もよろちくでちゅ


がりこの絵は、下流にどんどん流されていく。
バシャ、バシャ、バシャ…
チェリーちゃんは、その急流に流されないように、必死に猫かきで絵を追いかけ泳いでいる。
「チェリーちゃん、もう少しにゃ、頑張れ!」
あたちは、声をかけ応援した。
ヒュー、ヒュー、、ヒューン
岸の近くに古い老木が見えた。その老木が強風に煽られ大きく揺らいでいる。
ギギギー、ギギギー、ギギギー
「あにゃ!大変にゃ、チェリーが危ない!」
チョコねえさんが、慌てて駆け出した。
ギギギー、ミシミシ、ミシミシ、バリバリバリ、バーン
老木が大きな音をたて水面に倒れ、泳いでいるチェリーちゃんを襲った。
「にゃにゃ!チェリーちゃ〜ん!」
「シャ!大丈夫にゃあ〜」
「トム、た、た、助けにゃいと!」
倒れた木の下敷きとなったチェリーちゃんが、川の中に沈んでしまったのだ。
みんな、息を飲んでその場に立ちすくんだ。
「………」
がりこの絵は、倒れた木の枝に引っかかって止まっている。
バシャン、プハア〜
「あにゃあ〜苦しいにゃ!にゃにゃ…ふう…」
その時、川に沈んだチェリーちゃんが水面に顔を出し、大きく息をした。
そして、枝に引っかかっている絵を加えた。
「やったにゃ〜!チェリーちゃん、凄いにゃ!」
あたちは、思わず叫んだ。
チェリーちゃんは、絵を加えて岸にあがった。
あたちたちは、チェリーちゃんに駆け寄った。
「シャ!大丈夫にゃ?」
すももねえさんが言った。
「よく頑張ったにゃ!チェリー、あたしに弟子入りする?にゃ!」
チョコねえさんがねぎらった。
「猫かき凄かったにゃ、チェリーちゃん、水泳大会があれば一等賞にゃよ」
「にゃ、ジジくん、そうかもにゃ、にゃははは」
勇気あるチェリーちゃんの機転で、絵はあたちたちのもとに戻った。
「さあ、もうひと頑張りにゃ!行くにゃ!」
すももねえさんは、そう言うと駆け出した。そして、あたちたちも後に続いた。
しばらく走り続け、時間的には、来た時に降りた郵便ポストのある酒屋の裏山に入る頃だ。
「にゃ、ジジ、まだなのか?行きはこんにゃに、時間かかったにゃ?」
「うにゃ、すももねえさん、おかしいにゃ?そろそろ、着くはずにゃんだけど…」
ハルエさんのいた施設を出たのが、夕刻をとうに過ぎていたので、今はすっかり夜になっている。
真っ暗闇の林の中、激しく降り続ける雨に、ずぶ濡れのあたちたちは、どうやら、道に迷ってしまったようだった。
ブルブル、ブルブル、気がつくとみな寒さで身体が震えていた。
「身体も冷え切ってしまって、このままでは凍え死んでしまう危険があるにゃ…」
「すももねえさん、雨がやむまで、どこかで休みましょうにゃ」
トムくんがみなを心配して言った。
「シャ!そうにゃね。この雨の中では、仕方にゃいにゃ」
「すももねえさん、どちらにしても、このままでは、最終の車には、間に合わないにゃいから、車は諦めて、雨が止むのを待って、この山を越えて行きましょうにゃ」
「シャ!山越えにゃか!まあ、ともかく、一旦、避難するこにしようにゃ」
その時、真っ暗な空に、稲光が光った。
ピカ!ゴロゴロ!ドカーン
「きゃにゃ〜ん!雷は、嫌いにゃ!」
「ちくちゃん、好きなニャンコはいないにゃよ」
ジジくんが耳をふさいで、その場で下手れこんだ。
「シャ!あそこに、良い隠れ場所があるにゃ!」
すももねえさんが、指差した方向を見ると、川の反対側に、あたちたちの背丈より少し大きな穴倉が見えた。
「にゃ!あそなら安全そうにゃ」
チョコねえさんが言った。
あたちたちは、その穴倉に行くために川を渡ることになった。みなは順番に河原に降りた。川の水は深い所では足まで浸かったが、歩けないほどではなかった。
みなが川の半分の所まで来た所だった、
ゴーゴー、ゴーゴー、
大きな音を轟かせ、上流から多量の水が、流れてくるのが見えた。
普段は河原で向こう岸まで、歩いて渡れるのだが、この雨で川の水が増水し、溢れた水が、あたちたちに襲いかかってきた。
「あにゃ!み、み、水にゃ!巻き込まれるにゃ!」
「にゃあ〜、うにゃあ〜、早く逃げにゃいと!」
「シャ!み、みんな、早く、渡るんにゃ!」
あたちたちは、慌てて、河原の土砂が堆積し、こんもりした島のようになっている中州に飛び乗った。
川はさらに水量が増し、あたちたちは、遂に、この川の中州に、取り残されてしまったのだ。
「し、し、しももねえさん…こ、怖いにゃ」
あたちたちの周りを、あっという間に、激流が取り囲んだ。
「シャ!うにゃ…、何とかしにゃいと…、こ、この中州も…時間の問題で…激流に飲み込まれるにゃ!」
あたちたちは、岸に戻ることも、渡ることもできなくなってしまった。
すなわち、これは、絶対絶命を意味していたのだ。

スポンサーサイト
プロフィール

ちくわ

Author:ちくわ
2010年5月生まれ、茶トラのにゃんこでちゅ。好きな食べ物はおでんの汁にゃ。よろちくわ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。