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がりことぐれ猫たち~がりこの思い2~


がりこは、あたちたちの問いかけに答えず沈黙が続いていたが、しばらくして、何か思い出したように重い口を開いた。
「なあ…あんたちは、みんな人間と暮らしているんにゃ?」
「そうにゃ…みんな家猫にゃんよ」
がりこがあたち向かって話しかけた。
「このあたしも…なあ…人間と暮らしていたにゃ」
「にゃにゃ~!がりこしゃんも家猫にゃんにゃ?」
「にゃ、そうにゃら早くお家に帰らにゃいと…」
あたちの言葉に、がりこの顔が曇ったのがわかった。
あたちは、言ってはいけないことを言ってしまったとこの時はっとした。
「なあ…、あ、あたしには、もう帰る家などない…なあ」
「人間なんて、信じるもんじゃにゃい!」
「あたしは、飼主に捨てられたんにゃ!」
がりこが力強く言い放ち、あたちたちは、ことばを失った。
「なあ…これでわかったにゃろ…だから明日センターに連れていかれても、何の未練もにゃいんにゃ!」
トュルルル…トュルルル…
その時、病院の電話が鳴った。
奥から先生が出てきて、受話器をとった。
あたちたちは、あわててそれぞれ身を隠し、電話の会話を聞いていた。
その話しの様子から、電話をかけてきたのは、ヨウ子さんのようだった。
「あ、そうですが…、野良猫?弱ってる?」
「あ~うちで保護してますよ」
「はあ~、みんなで面倒をみていた…」
「様子?…元気かって?…」
「気管支が悪いので、抗生剤を投与しました。落ち着いてますよ」
「ご飯もすっかり食べたし…」
「ええ!戻してくれって!」
「それは、無理ですよ!」
どうやら、ヨウ子さんはがりこを返してと交渉しているようだ。
そして、あたちたちは、病院の先生の次に言ったことばに、驚いてことばを失ったのだ。


あたちのお友だち
スレンダーなあずきちゃんにゃ


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ちくわ

Author:ちくわ
2010年5月生まれ、茶トラのにゃんこでちゅ。好きな食べ物はおでんの汁にゃ。よろちくわ!

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