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がりことぐれ猫たち~心配ごと〜

あたちの住んでいる町は、都心から通勤県内の地方都市にあり、庶民的な商店街が有名な小さな町である。少し足を伸ばせば、田畑の広がる田園地帯もたくさん残っていて、今ではすっかり寿司屋の駐車場でアイドル化したがりこに、その場を奪われたしまったあたちたちは、こののんびりとした田園地帯にある通称「秘密基地」と呼んでいる場所に集まることが多くなった。
人通りのほとんどない林道を抜け、畑にある壊れたビニールハウスは陽当たりが良く、ここがあたちたちの秘密基地だ。







ここは、日常の騒々しさから離れ、綺麗な空気と緑に囲まれた、日頃のストレスをリセットできるリラックスできる所で、お腹かが一杯になった後のお昼寝には絶好の場所なのである。

あたちとすももねえさんがうとうとし始めた時、ジジくんとトムくんがやって来た。
「すももねえさん、ちくちゃん、こんにちにゃ」
「にゃ〜あ、お二人さん、お揃いで」
「にゃにゃ、ジジくんトムくん、こんにちにゃあ」
お昼寝タイムを邪魔されたすももねえさんは、少し不機嫌そうにあくびをしながら返事をした。
「シャあ…ふにゃあ〜」
そこへチョコねえさんとあ〜ちゃんもやって来た。少し遅れて、ももかちゃんも来た。
みんなで車座になって、いつものように賑やかに井戸端会議が始まった。

今日の話題の中心は、寿司屋の集会場に現れたあの猫の話だ。
あの猫が現れたあの日から、何度か様子を見に行っているチョコねえさんの情報によると、あの猫はあの場所を住まいとしていること、あの辺りの人間に“がりこ”と名付けられ可愛がられていることを聞いた。

「にゃにゃ〜あ、“がりこ”だってにゃ」
「にゃ、あの猫にはピッタリな名前にゃね」
「あの顔といい、痩せこけた身体といい、いったい何者にゃんにゃ?」
「しっかし、かなりの…個性的な子にゃわ」
「あたしの長いにゃん生でも、一度もお目にかかったことがにゃいわ」
すももねえさんとももかちゃんの話にチョコねえさんが続いた。
「何か病気にかかっていることは、確かですよにゃ」
「あのままだとそんなに長くないよにゃ…」
トムくんとジジくんが言った。
「シャ!チョコねえさん、それにしても、あそこにいったいいつまで居座る気にゃんにゃ」
「すもちゃん、あの辺りの人間にご飯もらって生活するつもりにゃから、ずっといる気にゃんよ」
「ぶぶぶにゃあ〜そんな困るにゃ、ぶにゃ…美味しい物いただける場所にゃのに、ぶにゃあ」
あ〜ちゃんの心配は、そちらのようである。
「しかしにゃ、いったい、がりこは、何処から来たんにゃろ?」
「あのあたりの野良猫でないにゃ」
あのあたりの野良猫事情に詳しいチョコねえさんが言った。
「あたちたちのような家猫にゃんにゃろか?」
「ちくわ、家猫なら家に帰るだろうけど…一日中、あそこで過ごしてるにゃ」
「あいそがいいから、人間に取りいるの上手なようだし、あたしには真似できにゃいにゃ」
臆病なすももねえさんが言った。
「にゃ〜それにしても事情はありそうですね」
「ジジ!実は、どこかのお嬢様にゃんてにゃ」
「にゃにゃにゃ…にゃいにゃい!あれは、婆さん猫にゃにゃいの…」
「にゃにゃ…いずれにせよ、ボクは興味なしにゃ」
「にゃあ〜ジジくん、あたちには、生まれて1年以内の子どもか年寄りかどっちかわからなかったにゃいにゃ」
「本人に聞けばいいんにゃけど…あたしもあの蚤の凄いはにゃ…」
「下手に近づけにゃいんにゃ」
「蚤は恐ろしいにゃ、一匹住み着くと、あっという間に増えて、そにゃあ、大変にゃ」
チョコねえさんが答えた。
「シャ!、今にも死にそうにゃし、あんな状態で、何で人間の前に現れたたんにゃ」
「すもちゃん、それを考えると、人間と一緒に暮らしていた、家猫にゃろね」
「婆さんだから、呆けて帰る家がわからなくなったんにゃにゃいの」
「う〜シャ!婆さんだからって、呆けるとは限らんにゃ!」
ジジくんの話にチョコねえさんが反応した。
「シャ!、がりこがいる限り、あそこへは近づけにゃいことは確かににゃ」
「あのヨタヨタ歩きは、車に轢かれるにゃ、心配にゃね」
「ももかちゃん、そうにゃ、心配にゃ」
「ぶにゃあ〜お魚食べれないのは、重大な死活問題にゃ、ぶにゃあ〜」
「あ〜ちゃんは、やっぱりそこにゃ」

「みんにゃあ〜大変、大変にゃあ!」
みんなでがりこのことを話している所にチェリーちゃんが慌ててやって来た。
「にゃにゃ〜また始まったにゃ、チェリーちゃんの大変!」
「いったい、どうしたにゃ?」
慌てて駆けてきたので、息が切れているチェリーちゃんにジジくんが言った。
「あの寿司屋のニャンコが車に轢かれたにゃんよ!」
「シャ!にゃんだって!」
「にゃにゃ〜!」
「にゃにゃ〜今心配してたとこにゃん!」
あたちたちは、寿司屋の集会場向かうことになったのだ。


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ちくわ

Author:ちくわ
2010年5月生まれ、茶トラのにゃんこでちゅ。好きな食べ物はおでんの汁にゃ。よろちくわ!

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