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がりことぐれ猫たち〜強面のサブローさん〜



あたちは、あんずちゃんに先導されて、おばあの八百屋の裏手の住宅街に入って行った。細くなったゆるやかな登り道をしばらく行くと、その道すがらに野良猫が一匹また一匹と現れた。





坂を登りきったその先を見ると、今は閉店して営業をしていないシャッターの閉まったコンビニが見えた。その店の前は小さな広場になっていて、コンビニの他にやはり閉店している食堂と薬局がある。近くには、大きな団地があるので、昔は団地に住む人たちで賑わっていた様子が想像できたが、今は高齢者が大半となったこのあたりは、活気が感じられないゴーストタウンのようだ。
その広場には、数頭の猫の姿があった。それは何かを待っているような様子である。
その時、自転車に乗ったおばさんが現れた。その姿が現れたと同時に、どこに隠れていたのか、更に数頭の猫が現れ、そのおばさんを取り囲んだのだ。

「ちくちゃん!猫ばあにゃ!」
「ねこ?ばあ?」
「あたしたちは、大歓迎にゃけだにゃ、人間の間では、問題ばあさんにゃそうにゃ…」

そのおばさんは、自転車から降り、スーパーなどで使っている白いパックの容器を何枚も取り出した。そして、それを素早く地面に並べ、その中にキャットフードを次々に入れている。
猫ばあは、皿にキャットフードを入れ終わると、その容器をそのままにして立ち去っていった。
猫たちがいっせいに、それに群がった。

「ちくちゃん、あたちたちも食べようにゃ!」

あたちたちが、猫ばあの用意したご飯を食べ始めた時、遠くから猫の威嚇した鳴き声が聞こえてきた。

「うう~シャあ~、にゃあ~ご」

群がってご飯を食べていた猫たちが一瞬ピクっとなって、食べるのをやめた。

サブローさんがやってきたのだ。





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ちくわ

Author:ちくわ
2010年5月生まれ、茶トラのにゃんこでちゅ。好きな食べ物はおでんの汁にゃ。よろちくわ!

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