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がりことぐれ猫たち〜ねこカフェVS駄ねこカフェ3

遅れて来たももかちゃんも加わり、話は「猫の芸」という話題になった。

世の中には、芸をする猫がいる。テレビのコマーシャルで活躍している猫もいる。
猫の芸で有名なのは、通称『猫サーカス』と呼ばれている、ロシアの『ククラチョフ猫劇場』だ。
ここのにゃんこたちは、とにかく凄いのだ。
逆立ちをし、乳母車を押し、スケボーに乗り、そして圧巻なのは、体操選手ばりの平行棒をする。
この猫サーカスは、何年か前、日本での来日公演があった。

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「にゃにゃ〜あれは凄かったにゃあ〜」
「にゃにゃ…、ちょこねえさんは、サーカスを見たにゃん?」
「そうにゃ、芸事の達者なにゃんこたちを見た人間は、びっくりして、口あんぐりにゃ」
「それが、やたらおかしかったにゃ」
年長のチョコねえさんは、ライブでこのサーカスを見たのだ。
「にゃにゃ〜あたしもやってみたいにゃ!平行棒!」
最近、体を鍛えているチェリーちゃんが言った。
「にゃにゃ〜あたしは、断然ダンスがいいわにゃあ〜」
ももかちゃんがその場でダンスした。
「にゃあ、ももかちゃん上手にゃ!」
「ちくちゃんも踊ってみたらいいにゃ、楽しいにゃ」
「にゃ、しももねえさん、どうにゃ、あたちたちも何か芸をしてみるにゃ?」
あたちは、退屈そうに顔を洗っているすももねえさんに言った。
「シャ!人間を喜ばすために芸をするにゃんてにゃ…アホらしい!」
「にゃにゃにゃ、二人にピッタリの芸があるにゃ!」
あたちたちの話を聞いて、なにかしらひらめいたらしいジジくん言った。
「ジジくん、その芸ってにゃんにゃ?」
「ちくちゃん、それはにゃ、染之助、染太郎!」
「ジジくん、『おめにゃんとうございま〜す』って、お正月によく見かけていた芸人さんのにゃ?」
「そうにゃん、すももねえさんが傘廻して、ちくわちゃんが助手して…」
「どうにゃ、日本猫のぼくらにはピッタリにゃん」
「シャ!傘を回すだって…そんなことは、あたしには簡単過ぎて物足らないにゃ!」
「それよりにゃ、あたしにはもっと凄い芸があるにゃ!」
「にゃにゃにゃ〜、もっと凄いことにゃんて、さすがしももねえさんにゃ」
あたちは少し不信に感じたが、とりあえず感心を示した。
他のみんなも一応興味をしめしたようだ。
「にゃにゃあ〜初耳にゃ、すももねえさんに芸があるにゃんて…」
「にゃにゃ、それは、にゃんにゃんにゃ?」
「すもちゃんのことだから、きっと誰もできないことにゃね」
一体それは何なのだろうかと、みんなは、すももねえさんの言ったことにざわついた。
それが一旦、落ち着ついた折り合いをみて、すももねえさんが答えた。
「シャ!このあたしの芸はにゃ…」
あたちたちは、すももねえさんに注目した。
「臍で茶を沸かす!」
「…………」
「あにゃ、さむ…、また、やらかしたにゃん」
あたちは心の中で呟いた。
毎度のことだが、あたちたちは、さむ〜いすももねえさんのギャグにドン引きした。

姉妹芸猫

「それにしてもにゃ、あたしたちにもできるんにゃにゃいの?」
チェリーちゃんが寒い空気を察して、話題をもとの『ねこカフェ』の話に戻した。
「チェリーちゃん、にゃにがにゃ?」
「ちくちゃん、『ねこカフェ』で働くことにゃ!」
「にゃにゃ〜そうにゃよ、一度はやって見てもいいかもにゃ」
ももかちゃんが賛同した。
「しかもにゃ、あたしたちには、『ねこカフェ』の高級猫ちゃんたちには、到底、真似のできない芸もあるしにゃ」
ももかちゃんが、またその場でダンスした、
「にゃ、高級猫ちゃんたちがしている人間の相手なら、あたしたちだっていつもしてることだしにゃ」
チャリーちゃんとももかちゃんで話が盛り上がってきたところに、トムくんとジジくんも続いた。
「そうですにゃ、何か特別なことをするわけじゃにゃいですにゃ、にゃあ〜ジジ?」
「そうにゃ、ぼくだって、人間と遊ぶなんてわけにゃいにゃ」
「にゃあ〜でもにゃ、できるなら、にゃんこのかわゆい子と遊びたいけどにゃ…」
「あそこのミルクちゃんは、かわいかったにゃ…」
ジジくんが『ねこカフェ』のミルクちゃんを思い出して呟いた。
「『ねこカフェ』で働くにゃんて、優秀なあたしたちにすれば、実に簡単にゃことにゃ!」
すももねえさんは、何の根拠もなしに自信たっぷりに言い放った。
どうやら話の展開は、あたちたちも『ねこカフェ』で働くことができるということになってきている。
「そんなことはにゃ、考えれば考えるほど…実に簡単過ぎてにゃ」
「それこそ、おかし過ぎて…これがほんとの…」
「シャ〜!『臍で茶が沸く』にゃ!」
「ぶにゃ…」
すももねえさんの二度目の寒いギャグは、今日何匹目かのお魚を頬張っているあ〜ちゃんにだけ、今回は少しだけうけたようである。
ともかく、あたちたちぐれ猫は、野良といえどもプライドが高い生き物である。
血統書付きの高級猫ちゃんたちには、どうしても負けたくないのだ。
そして話は、みんなで『ねこカフェ』をやったらどうかなどという話に飛躍していった。
あたちは、みんなのそんな盛り上がりをよそに、ひとり想像してみた。
みんなで『ねこカフェ』をやったらどうなるのかと。
そしたら、その瞬間、とてもおかしくなって、思わず噴き出しそうになってしまった。
みんなは、重大なことを忘れているではないか。
あたちたちの出は野良猫である。野良猫は人を怖れるのが普通だ。野良猫でも人に慣れきっているものもいるが、あたちたちは、里親や見慣れた人間以外には、人に恐怖を抱くのだ。
そんなあたちたちで、「ねこカフェ」をやったらどうなるのか。
『ねこカフェ』の店内は、シーンと静まりかえって、人間の相手をするものなど誰もいないだろう。
まず、自信たっぷりな言動と裏腹の、本当は臆病なすももねえさんは、自分の気配を消してお忍びのように隠れて出てこない。このあたちも超びびりだから、おばちゃん以外の人間に無理やり抱かれれば、恥ずかしい話だが怖くてウンチのお漏らしをしてしまう。あ〜ちゃんは、ご飯を必要以上に食べる以外は何もしないし、最年長のチョコねえさんは凶暴だから、人間を歓迎するどころか威嚇し、引っ掻くだろう。
ジジくんは、牝にゃんこ以外には興味を示さないないので、退屈で天井裏に隠れて出て来ない。
チェリーちゃんはトイレに隠れて、水遊びをするから床をビショビショにして暴れるだろうし、ももかちゃんだって、ダンスを披露するどころか、部屋を駆け回って逃げ回ることだろう。
唯一、真面目なトムくんだけは、挨拶だけには出て来るだろうけど。

これでは、『ねこカフェ』じゃなくて、『ダメねこカフェ』になる。
店名は、そうだな、ダメ猫のカフェだから、『駄ねこカフェ』にするといい。

「ちくわ!あんた、何ひとりでニヤニヤしているんにゃ?」
「にゃ、しももねえさん。あたちたちの『駄ねこカフェ』…にゃ、『ねこカフェ』を想像していたら、とってもおかしかったんにゃ」
「『駄ねこカフェ』?にゃって…、にゃんにゃ、それ?」

その時、あたちは、何か声のようなものが聞こえた気がしたので、その声のする方に振り返った。それは、とても弱々しく、か細い、やっと聞き取れるくらいの鳴き声であった。

「なあ…なあ…」

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静まりかえった『駄ねこカフェ』(イメージ)

『ねこカフェ』VS『駄ねこカフェ』終わり
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ちくわ

Author:ちくわ
2010年5月生まれ、茶トラのにゃんこでちゅ。好きな食べ物はおでんの汁にゃ。よろちくわ!

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