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がりことぐれ猫たち〜身代金要求?〜









あたちのお部屋の下の階に引っ越してきたタプちゃんでちゅ
ママさんが暫くお留守をするので、おばちゃんがその間面倒をみることになりまちた。
あたちはタジタジで、ずっと隠れてまちゅ、どっちが部屋の主がわかりまちぇん?


ヨウコさんは、携帯を手に取り、話を始めた。
「はい、そうですが…」
「はあ〜?ご高齢で…かなり衰弱されたあ…?猫?」
「そ、そうですが…」
「今そちらに、いるんですか?」
「それで、様子は、どうですか?」
「変わらず、元気にしている…ああ、良かった」


「にゃにゃにゃ…随分と怪しげな電話にゃ!」
あたちは、正体のわからない妙な会話を不思議に思った。
「ヨウコさん、今度は、どこと交渉してるんにゃ?」
「ご高齢で、衰弱された、だってにゃ、猫に対して敬語を使ってるにゃよ!」
チェリーちゃんが言った。
「勘違いしてるんにゃにゃいの!がりこは高級猫だと思ってたりしてにゃ!」
「にゃにゃにゃ〜、そんにゃあ〜ジジくん」
「にゃにゃ、あながち嘘ではないにゃあ〜」
「にゃあ?トムくんどうしてにゃ?」
「あんな姿の猫には、そうはお目にかかれないからにゃ」
「がりこは、言い換えると高級猫に匹敵する、超レアな猫かもにゃ」
「にゃるほどにゃ」
ジジくんトムくんとチェリーちゃんがヨウコさんの会話を聞いて話している。

この間もヨウコさんと怪しげな主の会話は続いている。
「そうです。わたしが里親に…」
「はあ?手続きぃ?」
「へ、返還料と、て、手数料?」
「お金が、かかるんですか?」


「にゃにゃ、誘拐犯人はついに身代金を要求してきましたにゃ!」
「それに従わない時は、がりこの命はない!」
「にゃにゃ、テレビのサスペンスドラマじゃにゃいんだから」
「にゃあ、サスペンスじゃにゃいにゃ、コメディにゃ!」
「お金持ちの名家の子どもを誘拐したつもりが…」
「誘拐したのは、高齢の婆さん猫で、老衰でいつ死んでもおかしくない…」
「にゃにゃ、こにゃまさしくコメディにゃね」
三人は相変わらず楽しそうに話している。


「返還料と手数料にゃって?」
「チョコねえさん、どういうことにゃ?」
すももねえさんが言った。
「にゃにゃ〜わかったにゃ、がりこの今いる場所が!」
「チョコねえさん、一体そこはどこにゃ?」
「○○○区役所にゃ!」
チョコねえさんが断言した。


「はい、わかりました」
「それでは、後ほど取りに伺います」
ヨウコさんは、携帯をきった。


「チョコねえさん、どういうことにゃんにゃ?」
「今、がりこの身柄は、○△市にあるんにゃ」
「身柄?にゃ?」
「そうにゃね…所有権みたいなもんにゃ」

チョコねえさんの説明によると、拾った猫や犬など動物の処遇は、拾得物となるらしい。
始めは飼主がいたがりこだったので、動物病院で保護された時点では、飼主に返される予定であった。
しかし、その飼主がそれを放棄したので、がりこはその時点で誰の所有物でもなくなり、がりこを所有するのは、それを保管(保護)する○△市に移ったというのだ。
だから、それを新たに所有するには、○△市に返還料を払い、動物病院等、保護施設への宿泊日数分の手数料を支払うことになるということなのだ。

「にゃにゃあ〜、がりこを取り戻すのも大変にゃあ〜」
あたちは思わず呟いた。
「ちくちゃん、にゃんてたって、超レアな高級猫だからにゃ」
ジジくんがそう言うと、みなからドッと笑いが起こった。

ヨウコさんが、○○○区役所に出かけるようで、デスクから立ち上がった。
あたちたちもそれについて行くことになった。
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がりことぐれ猫たち〜ネゴシエーション2〜

20140803091034601.jpg
さて、あたちは、どこにゃあ?
周りと同化してるにゃ?

20140803091035d29.jpg
ここは、あたちの二つ目のお気に入りの場所にゃ

「あのお〜、そちらでこれから青空動物病院に引き取りに行く猫の件で…」
「地域のみんなで、代わる代わる面倒を見ていまして…」
「猫の特徴?」
「え〜っと、年は若いと思っていたのですが…実は、かなりの高齢で…」
「毛の色は、茶白で、身体は、ガリガリに痩せていて、かなり衰弱していまして」
「何らかの病気なのかと思っていたら、先生が言うには、それは老衰だということで…」
「黒目が点?白目をむいてるかって?」
「え〜そうです」
「わたしが里親になるので、猫を引き取りたいのですが…」

話の様子からヨウコさんが電話をしているのは、どうやら動物愛護センターの職員らしい。

「にゃ、ヨウコさん、どうして愛護センターになんか電話してるんにゃ?」
「ちくちゃん、愛護センターっていうのはにゃ、保健所の管轄だからにゃ」
「がりこは、生き物だから保健所で保護されるんにゃ」
「だからにゃ、これから、保健所の管轄の保護センターに移ることになるんにゃよ」
あたちの疑問に事情通のチョコねえさんが答えた。
「にゃ、にゃるほど、だからヨウコさんは、今度はセンターの職員に電話してるんですにゃ」
「にゃにゃ、ややこしいことになりそうですにゃあ、がりこの奪還」
トムくんとジジくんが言った。
「移送の途中で死んじゃったら、どうするんにゃよね?」
「あんなヨレヨレなのににゃ」
チェリーちゃんが言った。

「えええ〜区役所からですか!」
ヨウコさんが素っ頓狂な声を出した。
「わたしの携帯は、○○○ー△△△△ー□□□□です」
ヨウコさんは、そう言うと電話を切り、ふうっとため息をついた。

「にゃにゃ、ヨウコさん、今度もがりこ奪還にはならなかったようにゃ」
ジジくんが言った。
「シャ!そんな大変なことにゃんにゃろか…」
「ばあさん猫の奪還にゃよ、しかも今にも死にそうなヨレヨレ猫」
「このあたしみたいに、里親希望殺到で誰にしようかってわけでもないのにゃ〜」
「にゃにゃにゃ!すもちゃんって、そんな人気だったにゃ?」
「チェリーちゃん…ウソウソ…しももねえさん見え張ってるにゃ…」
あたちは、チェリーちゃんに、すももねえさんに聞こえないように、小さな声でこっそり耳打ちをした。
可愛い小さな仔猫の里親探しも大変なのに、今にも死にそうな婆さん猫の里親になる。
ヨウコさんは、とても奇特な人か、物好きなのか…あたちの脳裏に一瞬そういった思いが浮かんだ。

トルルル…トルルル…
そうこうしていると、ヨウコさんの携帯が鳴った。
プロフィール

ちくわ

Author:ちくわ
2010年5月生まれ、茶トラのにゃんこでちゅ。好きな食べ物はおでんの汁にゃ。よろちくわ!

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