スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

がりことぐれ猫たち〜がりこの思い〜

病院内に潜入することができたあたちたちは、それぞれ待合室のソファや本棚などの隅に隠れた。
「おい!いったい何の騒ぎだあ〜?」
奥から誰かの声がした。
「ああ〜びっくりしたわ」
「家の駐車場で雄猫同士が喧嘩してて、その一匹が家に入り込んで来たのよ!」
「それで、その猫は、まだ部屋にいるのかあ〜?」
「今さっき出て行ったわ」
二人の会話の様子から奥にいるのは、この病院の先生で、ドアを開けたのは先生の奥さんのようだ。
奥さんが奥に入っていったのを見計らって、あたちたちは姿を出した。
「トム、なかなか迫真の演技だったにゃ」
「へへへ、チョコねえさん、こう見えてもぼくたちは、一応雄猫ですからね」
ジジくんは、外であたちたちが出て来るのを待っているようだ。
待合室のあたりを見回しても、がりこの姿はないので、どうやら診察室の方にいるようだ。
あたちたちは、待合室の受付のカウンターに飛び乗り、その奥の診察室に入って行った。
そこには、動物が診察を受ける診察台あり、他に薬棚やレントゲン設備などがある。
「にゃにゃ〜びびるにゃね」
「シャ!あたしは、病院は嫌いにゃよ!」
「しももねえさん、別に診察するわけにゃにゃいのににゃ!」
「肉球の足跡がベッタリにゃ」
診察台の上にすももねえさんの熱をもった肉球の足跡がビッシリとついた。
「ちくわ!あんただって、びびってるにゃにゃいの!」
「にゃにゃにゃ…そうにゃ、あたちは、注射は嫌いにゃ!」
「シャ!好きなやつなんて、誰もいにゃいにゃ!」
「がりこは…どこにゃろ?」
「チョコねえさんこっちにゃ!」
診察室の隣は、ペットホテルも兼ねているようで、いくつかのゲージが置かれていた。
がりこは、そのゲージの隣にガラスの保育器のようなケースに入れられていた。
がりこは、あたちたに気づいていたが、それを気にすることなくケースの中で横たわっていた。

20140524225207844.jpg

「がりこ!身体の具合はどうにゃ?」
チョコねえさんが話しかけたので、がりこが頭を持ち上げた。
「あんた…誰にゃ?」
「なあ…前に何処かで会ったような…」
「寿司屋で一度会ったにゃ」
「ああ〜そうにゃ…あの時にゃ」
がりこは、相変わらず薄汚れているが、外にいる時よりは息も荒くなく、落ち着いているようだ。
「あたしはチョコにゃ、そしてここにいるのは、あたしの仲間にゃ」
「みんなも一度は会ってるにゃ、あの寿司屋でにゃ」
「なあ…そ、そうだったにゃ…」
「なあ…ところで、あ、あんたたちは、ここへ何をしに来たんにゃ?」
「あんたを助けに来たんにゃよ!」
「なあ…こ、このあたしを、た、たすける…だって?」
「そうにゃ、あんたをここから逃がすんにゃ!」
がりこがチョコねえさんの話しにびっくりして、あの細い目を見開いた。
「がりこ!あんた明日には、愛護センターに連れて行かれるにゃんよ」
「それがどういうことか、わかってるにゃ!」
「なあ…そんなことは…わっかるにゃ」
「がりこさん、ぼくたちと一緒に逃げましょうにゃ!」
「なあ…、あんたたち…そんなことだったら、とっととお帰りにゃ!」
がりこが強い語調で言い放った。
「あたしは、疲れてるんにゃ、放っておいてなあ!」
「にゃにゃ!がりこしゃん、明日センターに連れて行かれたら、二度と生きて帰れないにゃよ」
「そんなことは、あんたに教えてもらわなくても、承知してるなあ!」
「じゃ、なぜにゃん?、命は惜しくにゃいにゃ?」
あたちは、がりこに言った。
「あたしはいずれ死ぬんにゃ…それも、そう長くないうちににゃ」
「だから、それが少し…早くなっただけのことにゃ」
「この世にはにゃ、何の未練も…にゃいなあ…」
「がりこさん、お言葉ですが、それは、あなたの本心ですにゃ?」
「なあ…ふん、お前のような若造が生意気な…」
トムくんの話しにがりこが言い返した。
「がりこ…あたしは、あんたに会った時からずっと気になっていたんにゃが…」
「あたしたちは死が迫ると、身を隠すものなのに…」
「病の身体で人前に現れたのには、何かあるとみたが、どうにゃ?」
「………」
がりこは、チョコねえさんの問いに何か考えるように沈黙した。
「がりこさん、ぼくたちにできることがあったら、言って下さいにゃ」

次回に続く




縄張りの見廻りにお出掛けのチョコねえさん

本日のおまけ

おばちゃんたちは、あたちたちに、時々困ったことをする。
その一つに、あたちたちに洋服を着せるという行為がある。
服を着ると、どうしていいかわからないその様子を見て喜んでいるにゃ
まったく、迷惑極まりないSMチックなこの変態行為に断固抗議するにゃ!

お題 困惑

おばちゃん、いい加減、やめてにゃ!

お題 忍耐

しももねえさん、案外似合ってる???

スポンサーサイト

がりことぐれ猫たち〜がりこの救出2〜


赤いカーネーション!ちれいにゃね

がりこが警察に連れて行かれてから3時間ほど経過していた。
7月の初夏を迎え日が長いとはいえ、時刻は夕刻になっていたので、あたりは少し薄暗くなりはじめていた。
あたちたちは、青空動物病院に向かっていた。がりこをそこから逃がすためにだ。
その動物病院は、あたちたちの寿司屋からいくらも離れていなかったので、たどり着くには時間はかからなかった。既に病院の診察は終わっていたようで、その入口は閉まっていた。がりこは、この中にいるはずである。

「にゃにゃ…入口、閉まってるにゃ…」
「しももねえさん、どうするにゃ?」
「ともかく、中に入らないとにゃ!」
「入口は無理だから、どこか窓とか空いてる所ないか探そうにゃ!」
「ぼくたちが見てくるにゃ、ジジ行こうにゃ!」
トムくんはそう言うとジジくんと病院の裏手に向かって行った。
しばらくして二人が帰って来た。

2014051711311655e.jpg
ちょっと眠そうなトムくんにゃ


視線の先は?訴える表情のジジくんにゃ

「すももねえさん、どこの窓も閉まっているにゃ!」
「中に入るには、何か別の方法を考えないと…」
「シャ!困ったにゃ…」
「すももねえさん、ボクに考えがあるにゃ!」
ジジくんは、そう言うとトムくんを連れ立って病院の入口までかけて行った。
そして、その場で立ち止まった二人は、大きな声で鳴き始めた。
「うう〜うう〜ぎゃ〜」
「シャア〜うう〜、ぎゃあ〜」
二人は睨み合い、雄猫同士でありがちな喧嘩を始めたのだ。
「にゃにゃ…いったいあの二人どうしたんにゃ」
「喧嘩をしてる場合じゃにゃいのににゃ」
「にゃにゃにゃ…ちくわ!わかったにゃ!」
「二人は入口の前で騒いで、中から人が出て来るように仕向けているんにゃよ」
二人の唸り声は更に大きくなって、遂に取っ組み合いの喧嘩を始めた。
「シャシャ!ううう〜ううう〜」
「あああ〜ううう!あああ〜シャア!」
絡み合った二人は、エキサイトして道路に転がった。
「シャ…トム!お前、手加減しろにゃ」
「にゃにゃ…ついつい本気になったにゃ…」
その時、病院の入口のドアが開いて、中から人が顔を覗かした。
その隙にジジくんが病院の中に駆け込んで行った。
ドアを開けた人は、びっくりして、ジジくんを追いかけた。
「みんな!今にゃ!」
トムくんが合図したのを見て、あたちたちは病院内に駆け込んで行った。
全員が潜入したの見計らって、ジジくんが病院の外に逃げ出した。
「もう〜いったい何なの…」
ジジくんを追いかけていた人は、そう言うと溜め息をついてドアを閉めた。


おデブにゃんて言わにゃいでにゃ…


がりことぐれ猫たち〜がりこの救出〜

20140511140344d28.jpg

「にゃ、チョコねえさんが戻って来たにゃ」
その場でみんなで話をしていた所に、警察署に様子を偵察に行っていたチョコねえさんが戻って来た。
「シャ!チョコねえさんどんな様子だったにゃ」
みんなでチョコねえさんの報告を聞いた。
「にゃ、警察署で聞いた話によるとにゃ…」
「がりこは、これから移動をするらしいんにゃ」
「にゃにゃにゃ!愛護センター行くんにゃ?」
「にゃあ!そうなるとがりこの運命は決定にゃ!」
「にゃ、チェリーちゃん、センターには直ぐには行かないらしいんにゃ」
「にゃ、それではがりこは、どうなるんですにゃ」
トムくんが聞いた。
「がりこは衰弱が激しいから、一旦動物病院行き、その後にセンターに引き取られるようにゃ」
「最終的には、結局センターに行くんにゃね」
「ジジ、そうにゃ、残念だけどそうにゃるにゃ」
「チョコねえさん、がりこの連れて行かれる病院はどこにゃ?」
「すもちゃん、この近くにある、青空動物病院にゃ」
「ぐれ猫病院だったら良かったのににゃ…、助けてもらえるにゃ…」
「チェリーちゃんそうにゃね。ぐれ猫先生にゃら…ね」
「今頃、その青空動物病院に搬送されている頃にゃ」
「このままだったら…がりこは生きていることはできないにゃ…」
「ボクは、あの時にしか接触はないけど、がりこは必死で生きようとしていたと感じたにゃ」
「ジジ、お前にしては、珍しく真面目な意見にゃ」
普段はお調子者のジジくんだけど、本当は心優しいにゃんこなのだ。

20140511143410ec8.jpg

「そうにゃね。何か、訴えていたような感じだったにゃね」
チェリーちゃんがジジくんに同調して言った。
「チョコねえさん、あんなヨロヨロの身体で、人前に出てくるにゃんて、何かあるんにゃろか?」
「ちくちゃん、そうにゃね。そのことは、あたしも腑に落ちないにゃいところにゃ」
「一般的にあたしたち野良出の猫は、野生の本能で死を迎える時は、姿を隠すはずにゃんにゃ…」
「でもこうなったら、それもわからないままになるわけにゃ」
「明日には、センターに連れて行かれるにゃ、これは、運が悪いとしか…」
「がりこも多くの野良猫がたどる運命を避けることはできなかったにゃ」
「にゃにゃ…、なんかとても虚しいにゃ」
「あたちもがりこしゃんとは、あの時しか会っていないけどにゃ…」
「顔を知っているにゃんこがそんなことににゃるのは、憂鬱な気持ちになるにゃ」

201405111444197b8.jpg
久々の登場チェリーちゃん

「シャ!みんな!あたしに考えがあるにゃ!」
珍しく沈黙してみんなの話を聞いていたすももねえさんが口を開いた。
「しももねえさん!いったい何にゃ?」
「あたしたちでがりこを助けだすんにゃよ!」
「すももねえさん、簡単に助けだすって言ったって、どうやってにゃ?」
冷静なトムくんが言った。
「がりこの保護先の動物病院は、わかっているわけにゃし…」
「明日センターに連れて行かれる前に、そこから逃がすんにゃ!」
すももねえさんのこの提案に、誰も反対するものはいなかった。
あたしたちは、チョコねえさんの先導で青空動物病院に向かうことになっのだ。

20140511134759306.jpg



がりことぐれ猫たち〜がりこの運命2〜


ぷよぷよの大福?最近、さらに丸くなりまちた。

「しももねえさん!がりこしゃん箱に入れられちゃったにゃ!」
「にゃんとかしにゃいと…」
「シャ!ちくわ!そんなこと言ってもにゃ…あたしたちには、どうすることもできにゃいにゃ!」
警官の一人が足元に横たわっているがりこを抱き上げ、段ボール箱の中に入れた。
がりこを取り囲んでいる騒ぎを聞いて集まった人たちは、それをなす術もなく見守っていた。
がりこのこれから辿る運命を溜め息混じりに、見守りするしかなかったのだ。
その時、閉じられた箱から、がりこが飛び出した。

「にゃにゃ〜、がりこしゃん!逃げろにゃあ!」
「シャ!頑張れにゃ!」
その場で成り行きを見ていたあたちたちは、思わず叫んだ。

がりこは、いつものヨタヨタが嘘のように、箱から勢いよく飛び出し、その場から逃げようと、駐車場の塀によじ登った。
「ああ〜…」
警官が捕まえようと追いかけて行った。

「がりこしゃん、頑張れにゃあ!逃げてにゃあ!」
「もう少しにゃあ〜早く早くにゃあ!」

がりこは、残っている力を振り絞って壁にしがみついていたが、しばらくして力尽き、ずり落ちてしまった。
病気でヨタヨタのがりこには、壁を乗り越えることはやはり無理だったのだ。
そして再び、警官に抱きかかえられ、段ボール箱に入れられてしまった。そしてその箱は、今度は、逃げられないようにとガムテープで固く閉じられてしまったのだ。
警官がそれをパトカーの後部座先にのせた。そして車のドアがパタンと閉じられると、溜め息混じりのコミュニティの人たちを後にして走り去って行ったのだ。


熱心に機織り?赤ちゃんのもみもみ行動。

「シャ!万事休すにゃ!」
「こんなことににゃるにゃんて…」
「あにゃ〜、どうなるんですかにゃあ?」
「がりこは、逃げ切れなかったんにゃ」
「にゃ…トムくん、ジジくん…、みんな…」
ゴミ置き場で様子を見ていたみんながここまで来ていた。
「心配していたことが起こってしまったんにゃ…」
「そうにゃね、チョコねえさん…」
すももねえさんが残念そうに答えた。
「警察が連れて行ったから、がりこは警察署行くんにゃ?」
「重要人物として…取り調べをうけるにゃ…」
「にゃにゃ、ジジくん何の取り調べにゃ?がりこしゃん悪いことしてにゃいにゃ?」
「ちくちゃん、それは、ジジの冗談にゃ、そんなわけないにゃない」
「でも、がりこの処遇はどうなるんにゃろか…」
チョコねえさんが心配そうに言った。
「シャ、遅かれ早かれ、良いことにならないことは確かにゃ」
「すもちゃん、そうにゃ、あたしが警察署に行って様子を探ってくるにゃ」
チョコねえさんは、そう言うと警察署に向かって出かけて行った。


にゃにゃ…。ぐれ猫デビューちたんにゃあ〜。
ニックネームは小梅ちゃんにゃ!
プロフィール

ちくわ

Author:ちくわ
2010年5月生まれ、茶トラのにゃんこでちゅ。好きな食べ物はおでんの汁にゃ。よろちくわ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。