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「2014年03月」の記事

がりことぐれ猫たち~引出し猫

2014/03/30         

シャンプーして綺麗になったあたちあたちはおばちゃんと一緒に暮らすようになって3年ほどになる。すももねえさんやぐれ猫仲間たち、みんな小さな頃に人間から保護され人間と暮らすようになった。あたちもあんずちゃんと同じで、母親から独り立ちして暮らしていた頃に人間に保護されたのだ。あたちが暮らしていたのは、小さな公園の物置の下だ。ご飯はゴミ置場が近くにあったので、そこに置かれた残飯が主だったが、カラスとの奪い...

がりことぐれ猫たち~あんずちゃんと仲間たち3

2014/03/22         

あんずちゃんが立ち止まった場所は、八百屋さんの前だった。「ここが、あたちのおばあがいるとこにゃ」そこは、老夫婦が営む八百屋さんだ。おばあは、買物に来た近所のおばさんと楽しそうに立ち話をしていた。おじいは、配達にでも行っているようで留守のようだった。あんずちゃんは、おばあに挨拶してくると言って、立ち話をしているおばあの足元に喉を鳴らして擦り寄った。「にゃあ〜にゃあ〜ゴロゴロ、ゴロゴロ、にゃあ〜ゴロゴ...

がりことぐれ猫たち~あんずちゃんと仲間たち2

2014/03/15         

あたちは、あんずちゃんの先導で商店街を歩き始めた。日用品を扱う雑貨店の前を通りかかった。その時、二人の気配に気づいて、中から誰かが出てきた。キジシロの男の子だ。「やにゃあ~勘助!儲かってるにゃ?」「にゃ!ぼちぼちやにゃあ~」あんずちゃんがキジシロ君に声をかけた。勘助くんは、このお店の二代目でこの商店街の近くにある女子高校の生徒たちの人気者だ。勘助くんの雑貨店を後にして、少し進んだ所であんずちゃんは...

がりことぐれ猫たち~あんずちゃんと仲間たち~

2014/03/09         

あたちが地域猫のあんずちゃんと頑固に野良道を貫いているサブローさんに出会ったのは、ある商店街をふらついている時のことだった。その商店街は近くにできた大型量販店の進出で今ではすっかり寂れた商店街だった。あたちはお腹が空いていたので、良い匂いのする方に自然と足が向かっていた。そして辿りついた先は、お蕎麦屋さんの店の前だった。そのお蕎麦屋さんは、お昼の時間でもあったので、店のガラス越しに何人かの人影が見...

がりことぐれ猫たち~ボロ雑巾の地域猫2~

2014/03/02         

通りかかる人に寄り添うがりこがりこは一体何処から来たのか。あたちたちのように人間に飼われているのか、それともこのあたりの野良猫なのか。ちょっと見たところでは、雌猫ということはわかりましたが、年寄りなのか、仔猫を少し過ぎた頃なのか。そしてどうしてあのように傷だらけで肋骨がでるほど痩せ細ってしまったのか。がりこに関しては、本当にわからないことばかりでした。そんなミステリアスのある反面、とても憎めないひ...